「量子場」の城塞
情景
何重もの壁に守られていてなかなか内側へ入ることが出来ません。
新たな壁がまだ作られているようです。
ゲーム「物理」で現在実装されている中では最終地域になります。壁の内部は人類未踏の未実装地域です。
上級者向けのエリア(神秘の森「物性」、万物の理「素粒子」)が含まれています。
この辺りから後戻りできなくなって来ます。慎重に進む方向を決めましょう。
神秘の森「物性」エリアは広すぎてマップが存在しません。多くのプレイヤーがこちらに進みます。
イベント「物理学会」では便宜上13のサーバーに分かれてプレイしていますがまだまだ鯖が足りないと言われています。
万物の理「素粒子」エリアには2つのダンジョンがあります。
- 水中神殿「格子場の理論」:非加算無限大を手なづけ、厳密と精密を愛する預言者たちの住まう神殿です。格子上に独自の理論をつくり連続理論とつなげて予言をおこなっています。神殿最深部にはスーパーコンピューターが眠ります。
- 永遠の塔「標準理論」: 永遠に成長を続ける素粒子物理の金字塔。その塔の最上階は永遠に建設中で「beyond the standard model」と呼ばれています。「現象論屋」が無尽蔵に建設を続け、「加速器屋」が検査をし、その厳しい基準をクリアできない部分は破壊されます。こうして美しい完璧な塔がどこまでも伸びて行くのです。
場の理論最北端からは「弦理論」エリアへと続いています。数学スキルが重要になってくるので準備しておきましょう。
「物性ルート」と「素粒子ルート」で発生クエストが異なります。
クエスト「繰り込み」「自発的対称性の破れ」で2つのルートは交わります。
物性ルート
素粒子ルート
「標準模型の塔」の最上階でクラスチェンジイベントが発生します。
選べるクラスは「ストリンガー」「ラティサー」「現象論屋」「加速器屋」の4つです。
どのクラスを選ぶにしても「物理的センス」のレベルを最大限まで上げておく必要があります。
その上で「ストリンガー」にクラスチェンジする人は数学スキルをかたっぱしから取っておくと良いでしょう。
「ラティサー」にクラスチェンジする人はプログラミング/アルゴリズム関係のスキルを取っておくと役に立つことがあります。
ピンポイント攻略(素粒子ルート)
- おそらく最初に手にする魔道書は「An Introduction To Quantum Field Theory (E.M. Peskin)」です。バランスよく書かれている定番書です。比較的歴史の流れに忠実に構成されています。そのせいで最後まで読まないと意味がわからない部分もあるでしょう。なんだかよくわからないとおもったら先に進んでみる勇気も必要です。
ページ数が多いのでゼミに使う場合は読むセクションを選ぶ必要があります。先輩プレイヤーの指示を仰ぎましょう。
名著「ゲージ場の量子論(九後汰一郎)」「場の量子論(ワインバーグ)」は2冊目以降に。
- 素粒子ルートではLie群が仲間にいないとクエスト「ゲージ理論」が発生しません。
サブクエスト「群論の底なし沼」をとばしてここまで来てしまったひとは魔道書「Lie Algebras In Particle Physics (Georgi)」などでスキップ可能です。
- 場の理論のクエストをある程度進めたら「SUSY(Supersymmetry)」にも手をつけましょう。魔道書の定番には「Supersymmetry and Supergravity (Wess Bagger)」があります。ストリンガーは弦理論も。魔道書の定番は「String Theory (Polchinski)」。
クエスト
(新たなクエストページの追加)
クエスト名 | 標準クリア時間 | 難易度 |
| 10分 |  |
対称性? | ?分 |  |
正準量子化? | ?分 |  |
経路積分量子化? | ?分 |  |
摂動論? | ?分 |  |
少し真面目な解説
コメント
- 地上の加速器実験は、アメリカが撤退したことからしても、概ね完了した(技術的にいきずまった)んでしょう。宇宙の物理と整合させる段階なんで、若い人たちが詳論に囚われたらいけないよ。 -- 超伝導ゼロス
- SUSYは流行病のSARSみたいなもんです。ただ自然界にいないゴーストウィルスに感染して発症する精神病であるため、現在有効な治療法がありません。 -- ぜろす